釣りを快適に、そして長く楽しむために欠かせないのがフィッシンググローブです。手袋一枚で操作性や手の保護が大きく変わるため、季節や釣りスタイルに合わせた一双を選びたいところ。手袋・靴下を愛するこのメディアならではの視点で、素材・タイプ・サイズの考え方から、季節別のおすすめモデルまでをまとめました。
- フィッシンググローブには「フルフィンガー」「3本指カット」「フルフィンガーレス」の3タイプがある
- 夏はメッシュ+UVカット、冬はネオプレーン(クロロプレン)などの保温素材が基本
- サイズは手の周囲寸法を基準に、フィット感を最優先で選ぶ
- 滑り止めや防水透湿などの機能で釣果と快適さが変わる
- 用途・季節別に選べば一年を通して手元が快適になる
フィッシンググローブとは?手元を守る釣りの相棒
フィッシンググローブとは、その名のとおり釣りのために設計された手袋のことです。日常用の手袋と違い、ロッドやリールの操作性を損なわないように工夫され、ラインやルアー、魚のヒレ、エラなどから手を保護する役割を担います。夏は強い日差しから手を守り、冬は冷たい水しぶきや風から指先を守るなど、季節を問わず手元を快適に保つアイテムです。
素手で釣りをすると、重いルアーをキャストし続けることで指に負担がかかったり、ラインで手が切れてしまったりすることがあります。グローブを着けることで、こうしたトラブルを減らし、長時間でも集中して釣りに向き合えるようになります。手袋・靴下というアイテムが体の末端を守る大切さは、釣りの世界でもまったく同じなのです。
グローブは「操作性」と「保護・保温」のバランスで成り立っています。釣りのジャンル(ルアー、エサ釣り、オフショアなど)によって重視すべきポイントが変わるため、まずは自分の釣りスタイルを思い浮かべながら読み進めるのがおすすめです。
フィッシンググローブの3つのタイプ
フィッシンググローブは、指部分の覆われ方によって大きく3タイプに分けられます。それぞれに得意な場面があるので、特徴を押さえておきましょう。
| タイプ | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| フルフィンガー | 5本指すべてを覆う。保護・保温に優れる | 重いルアーの釣り、寒い季節 |
| 3本指カット(3フィンガーレス) | 親指・人差し指・中指の先が出る | ライン結びや細かい作業が多い釣り |
| フルフィンガーレス | 全ての指先が出る。指先感覚を最重視 | 繊細なアタリを取りたい釣り、夏場 |
フルフィンガータイプは、重いルアーを投げ続けても食い込みによる痛みを気にせず釣りに集中でき、指がすべて覆われているため冬場の寒さからもしっかり守ってくれます。一方で3本指カットは、寒さ対策をしつつもライン結びなどの作業に対応できる「いいとこ取り」のタイプ。フルフィンガーレスは指先の感覚を最大限に活かせるため、魚の繊細なアタリを大切にしたい人や、手が蒸れやすい夏場に重宝します。
季節別の選び方|夏と冬で使い分けよう
フィッシンググローブは、夏と冬で求められる機能がまったく異なります。一双で一年中をまかなおうとせず、季節ごとに使い分けるのが快適に楽しむコツです。
夏用は通気性・速乾性・UVカットがカギ
手が蒸れやすい春夏には、通気性と速乾性が重視されます。そのため、夏用モデルにはメッシュ素材を使ったものが多く、汗をかいてもベタつきにくいのが特徴です。さらに、強い日差しによる日焼け対策としてUVカット機能を備えたものも人気。UPF50+クラスの素材を使い、手の甲から手首までをロングにカバーしてくれるモデルもあります。約40グラムほどの超軽量設計で、長時間着けても蒸れにくいタイプも登場しています。
- メッシュなど通気性の高い素材か
- UVカット(UPF値)があるか
- 速乾性・軽量性に優れているか
- 手のひらに滑り止め加工があるか
冬用は防寒・防水・保温性能を重視
秋冬用の最大の特徴は防寒性能です。素材には伸縮性や防水性に優れたクロロプレン(ネオプレーン)がよく用いられ、これはウェットスーツにも使われる合成ゴム素材で、保温性・防風性に優れています。さらに、クロロプレンにチタンコーティングを施して保温性を高めた生地や、内側にふわふわの裏起毛を採用したモデルもあります。冷たい風と水しぶきを受けるオフショアや雨の日には、防水透湿素材のモデルが活躍します。
冬は手がかじかむと細かい操作が難しくなるため、必要なときだけ指を出せる3本指カットが特に人気。手袋を外す回数を減らせるので、堤防でのルアー釣りなどで重宝します。
選ぶときに押さえたい4つのポイント
1. サイズはフィット感を最優先に
フィッシンググローブはとにかく手にピッタリとフィットするものを選ぶのが基本です。サイズが合っていないと操作性が落ちるだけでなく、ロッドから伝わる魚の感覚にも気づきにくくなり、釣果に影響してしまいます。選ぶ際は手の周囲寸法(手囲い)を基準にしましょう。メジャーで手のひらの一番太い部分を巻いて計測し、目安として23cm以下ならM、26cm以下ならLといった具合に選ぶと失敗しにくくなります。
冬用で厚手のインナーを併用する場合は、やや余裕を持たせたサイズも検討を。逆に夏用は素手感覚を大切にしたいので、ジャストフィットを意識すると操作性が高まります。
2. 滑り止め加工の有無
手のひらに滑り止めが付いていると、濡れた手でもロッドやリールをしっかりホールドできます。耐久性のある合成皮革をパーム(手のひら)に採用したモデルや、滑りやすい部分にエンボス加工を施したものもあり、これらは雨の日や水しぶきの多い場面で安心感が高まります。
3. 素材の特徴を知っておく
素材によって使い心地は大きく変わります。革(レザー)製は耐久性と適度な柔らかさを併せ持ち、使うほど手になじむのが魅力。力の掛かる部分を二重に補強したモデルもあります。フリース素材は肌触りと保温性に優れ、防水透湿フィルムをサンドしたり手のひらに合成皮革を貼って滑りにくくしたりした製品もあります。ネオプレーン(クロロプレン)は防水・防風・保温のバランスに優れ、冬の定番素材として注目されています。
4. 釣りのジャンルに合わせる
オフショア(船釣り)なら防水透湿性、堤防ルアーなら操作性、エサ釣りなら汚れに強い素材、といったように、自分の釣りスタイルに合った機能を優先しましょう。複数の釣りを楽しむ人は、季節とジャンルで数双を使い分けると快適です。
タイプ・季節別おすすめフィッシンググローブ7選
ここからは、Amazonや楽天市場でも手に入れやすい、タイプ別・季節別のおすすめフィッシンググローブを紹介します。自分の釣りスタイルに合う一双を見つける参考にしてください。
オールシーズン対応 3フィンガーレスグローブ
ポリエステルとシリコンゴムを組み合わせた、通気性と速乾性に優れたオールシーズンモデル。親指・人差し指・中指の3本が出る3フィンガーレスタイプで、ライン結びやルアー交換などの細かな作業に対応します。春夏のメイングローブとして人気が高く、初めての一双としてもバランスのよい選択肢です。
UVカット ロングフィッシンググローブ(夏用)
UPF50+クラスの紫外線防止素材を採用し、手の甲から手首までをロングにカバーする夏用モデル。日差しの強い季節の釣りで、手元の日焼け対策をしたい人に向いています。約40グラムほどの軽量設計で通気性も良く、長時間着用しても蒸れにくいのが魅力です。吸汗速乾機能を備えたタイプもあります。
ネオプレーン防寒グローブ(冬用フルフィンガー)
ウェットスーツにも使われるクロロプレン(ネオプレーン)素材を使った、冬の定番フルフィンガーモデル。伸縮性・防水性・保温性に優れ、冷たい水しぶきや風から指先をしっかり守ります。重いルアーを投げ続けても食い込みによる痛みを感じにくく、寒い時期の長時間釣行を支えてくれる一双です。
- 真冬の堤防やサーフで釣りをする
- 手の冷えで操作性が落ちるのを防ぎたい
- 水しぶきや風を受けやすい環境で釣る
チタンコーティング保温グローブ
クロロプレン素材にチタンをコーティングし、保温性をさらに高めた高機能モデル。体の熱を反射して逃がしにくくする工夫がされており、厳しい寒さの中でも手元の温かさをキープしやすいのが特徴です。寒冷地や真冬の釣りで、より高い保温性を求める人に支持されています。
防水透湿オフショアグローブ
風と水しぶきを受けやすいオフショア(船釣り)や雨の日に適した、防水透湿素材のモデル。外からの水を防ぎつつ内側の蒸れを逃がすため、長時間でも快適さが続きます。内側に防水ブーティーを採用して保温性を高めたタイプもあり、過酷な環境での釣りを力強くサポートします。
3本指カット 防寒フィッシンググローブ
防風・撥水性のある素材に裏起毛を組み合わせた、冬の堤防ルアー釣りに人気の3本指カットモデル。寒さ対策をしながらも、必要なときに指を出してライン結びやルアー交換ができるため、手袋を外す回数を減らせます。「暖かさ」と「作業性」を両立したい人にぴったりです。
真冬の移動時はフルフィンガー、ポイントに着いて細かな操作をするときは3本指カット、というように2タイプを併用するスタイルも快適です。
レザー(革製)フィッシンググローブ
耐久性と適度な柔らかさを併せ持つ革製モデル。使い込むほどに手になじみ、自分だけのフィット感に育っていくのが魅力です。力の掛かる部分を二重に補強したり、滑りやすい箇所をエンボス加工にしたりと、ハードな使用にも耐える工夫がされています。長く愛用できる一双を探している人に向いています。
長く使うためのお手入れと保管のコツ
フィッシンググローブは海水や汗、汚れにさらされるアイテムです。使用後はできるだけ真水でやさしくすすぎ、塩分や汚れを落とすことで、素材の劣化を防ぎやすくなります。洗った後は形を整え、直射日光を避けて風通しのよい場所で陰干しするのがおすすめです。
- 使用後は真水で塩分・汚れをすすぐ
- 強く絞らず、軽く水気を切る
- 形を整えて陰干しでしっかり乾かす
- 完全に乾いてから通気性のよい場所で保管
素材によってお手入れ方法は異なるため、製品に付属する取り扱い表示を確認するのが安心です。革製のものは乾燥のしすぎに注意し、必要に応じて専用のケア用品を使うと風合いが長持ちします。きちんとケアすれば、お気に入りの一双を長く使い続けられます。
フィッシンググローブを選ぶときの最終チェック
- 釣りの季節は夏か冬か(通気性 or 防寒)
- 必要なタイプは?(フルフィンガー/3本指カット/フルフィンガーレス)
- 手囲いサイズを測ってフィット感を確認したか
- 滑り止め・防水・UVカットなど必要な機能はあるか
- 自分の釣りジャンルに合っているか
これらを順番に確認していけば、自分にぴったりのフィッシンググローブが見えてきます。手元が快適になると釣りそのものがもっと楽しくなり、集中力も続きやすくなります。手袋・靴下というアイテムが体を支えてくれる心強さを、ぜひ釣りの現場でも体感してみてください。
まとめ
フィッシンググローブは、操作性・保護・保温のバランスで選ぶアイテムです。タイプは「フルフィンガー」「3本指カット」「フルフィンガーレス」の3種類があり、夏は通気性・UVカット、冬はネオプレーンやチタンコーティングなどの保温素材が基本になります。サイズは手囲いを基準にフィット感を最優先し、滑り止めや防水透湿といった機能を釣りスタイルに合わせて選ぶと失敗しにくくなります。使用後の真水すすぎと陰干しを習慣にすれば、お気に入りの一双を長く愛用できます。
フィッシンググローブの選び方とおすすめをまとめました
季節とタイプ、サイズ、機能という4つの軸で見ていけば、自分の釣りに合うフィッシンググローブはきっと見つかります。Amazonや楽天市場には、夏用の軽量メッシュモデルから冬用の防寒モデル、レザータイプまで幅広くそろっています。今回紹介した7つのタイプを参考に、手元を快適に守ってくれる一双を選んで、一年を通して釣りの時間をより楽しいものにしてください。












